医療事務の専門性
診療報酬明細書のことをレセプトといいます。
医療事務には通常業務である受付のほかに、この診療報酬明細書(レセプト)というものを作成する大切な仕事があります。
医療事務は、月末になると、患者さんが1ヶ月の間にどのような診察を受け、どのような処置がされたかをまとめた明細書を作成します。
患者数が多い病院では、手書きで行っていたレセプト業務が膨大な量になりますから、気の遠くなるような作業でした。
しかし、現在はパソコンで作成できるようになったので、随分楽になってきています。
しかし、コンピューターも人の手によって入力するものですから、その打ち誤りがないか、処置や病名などの記入漏れがないかをチェックしなくてはなりません。コンピューター導入によって、人件費が削減されただけで、医療事務の作業量が減ったとはいえないかもしれません。
患者数が少なくても多くても、このレセプト業務は約7~10日ほどで終わらせなくてはなりません。
そのため、大病院のようなところでは、レセプト作成期間だけ、人員を増やしたりするところもあるほどです。
かなり根気がいりますし、医療事務の仕事の中で、最も専門性が問われる大事な仕事といえます。
レセプトの返戻
返戻とは、レセプトを必死の思いで作成し入念なチェックをしたにもかかわらず、ミスがあると審査支払機関からレセプトが戻ってきてしまうことをいいます。
保険証に記載されている詳細の記載ミス。
これは、受付での入力ミスや月初めの保険証のチェック漏れなどが原因となります。
さらには、傷病名などの記載ミス、記入漏れなど「患者さんの病名で、この処置はおかしい」などと言った記載ミスがあると、査定にもつながってしまいます。
返戻や査定の分は、ミスを直して再提出してからの支払いになりますので、返戻が多ければ多いほど、病院の収入に損害が出てしまいます。
ミスは無いほうが良いのですが、人間はミスをしたものほど、しっかり頭に記憶されることが多いですよね?
ミスをしたら同じミスはしないように、ノートにまとめるなどして、自分専用の『虎の巻』を作ると良いでしょう。
特に、この仕事では、病気の知識が必要になってきます。
この病気にはこの処置は必ずつくとか、この病気にはこの薬などといった専門知識がないと記載漏れは見つけることができません。